2012年1月30日月曜日

私の還暦過去帳(153)

昔の事です、アメリカの感謝祭のイブで、先ほど娘も帰宅して
愛犬も付いて来て、急に賑やかになりました。
犬はチワワの小型犬ですから部屋で遊んでいますが、いっも

の犬の玩具も沢山私の家に置いて有りますので、それを引
っ張り出して来て、まるで子供の様に遊んでいますので、孫
が来たみたいです。ワイフも明日の感謝祭の用意で今年も

七面鳥(ターキー)とハニーベイクのハムを買って来てあります
が一番小さな塊と言っても、ターキーが約5キロぐらいあり、
ハムが2キロ半ぐらいです、それが一番小さなサイズとは驚き
です。

家族の多い人は10キロも有るターキーを焼くと言う事です
から大変です、かなりの時間が掛ります。まるで日本の正月
と言う感じです。ご馳走を作り家族全員が集まり、一日かけ

て飲み、食べ、大いに語り合います、大抵は一週間はお休
みする人が居ます。当地の正月は元旦の一日のみお休みで
、2日からは普通の仕事となります。ですから感謝祭は米国

の正月の感じがします、今日の水曜日だけで1100万の人
が交機関を利用して家族のもとに帰省すると言う事ですから
まさに日本の正月の里帰りと言う感じがします。

これまでアメリカに来て30年も同じ感じで、感謝祭を祝って
来ましたが、それぞれの年で感謝祭を祝ったテーブルでの育
ち行く子供達の様子を思い出します。今年の感謝祭は次男が不

在となり12月29日にインドから帰宅したら、正月を次男を
入れて家族全員で祝う予定で居ます。明日は午後から長男も
帰宅する事になっていますので、テーブルを飾り祝う事にして

います。今日、午後の高速道路もガラガラに空いていて、明日
の木曜日の感謝祭を家族で祝うために皆が早めに帰宅した様
です、今夜は少しゆっくりして明日の用意もする予定でいます。

長い30年でしたが、今、思うとアッと言う感じの時間でした。
その年、その年でテーブルを飾るご馳走も少しは変わりますが、
我が家ではターキーとハムは必ず出す事にしています。飲み物

はワインとビールが私の家では必ず出す飲み物となっています。
28年も前に、私が仕事をしていた集合住宅に住んで居たイタリア
人の老人が、私が修理などを手助けしていたお礼に、1977年

物のワインを感謝祭で飲みなさいとプレゼントしてくれましたが、今
だに戸棚にしまいこんでいます、私が引退する時に開け様と思って
居ますが、かなり高級品です、彼のイタリア故郷の一番美味しい

ワインと話していましたが、余り温度管理もして居ない戸棚ですか
ら中身は保障は有りません。誰かが『それでは中身はお酢になって
いるか、腐っているよ~!』と脅かしてくれましたが、飲むと言うより

記念品でプレゼントしてくれた、仲良しだった老人も今ではこの世に
居なく、思い出の品として飾りに戸棚に入れています。そのワインの
瓶を見るたびに、彼がバスで降りて来て、手提げカバンからパンや

故郷のチーズやワインなど、色々なイタリアからの輸入品を見せて、
説明してくれた穏やかな語り口を思い出します、エチオピア遠征に行
ったと話していたのを覚えていますが、アフリカで暑い砂漠を小銃を

肩に行軍して水に苦労したと話して、その時飲んだイタリアのミネラル
水の瓶がこれだと、袋からわざわざ出して見せてくれた記憶が有りま
す。そして、彼が28年も前に家族で感謝祭を祝うと言って、献立を
丹念に教えてくれた事を、今では懐かしい思い出として覚えています。

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