2011年11月20日日曜日

私の還暦過去帳(95)

インドの国道を走るトラックを見ると、『TATA』と英語でマーク
が入った、インド民族系の国産車トラックが殆どでした。日本で言え
ば 中型トラックです、後輪四輪で余り荷台は大きくは有りません、
アメリカなどで馬鹿でかいトラックを見なれているから、インドで走

って いるトラックなどは小型に感じます。アメリカでは州によっては
トレラーを 3台も連結して走っています、追越などはえらい事で、
良く長い、長い トレーラーを運転していると感じます。そんな事で、
インドで見たトラック は6輪で、8トンからせいぜい10トンぐらい
しか積めないと感じました。

しかし、そんなトラックが何台も隊列を組んで、荷物満載でせいぜい
40k か、50kmぐらいで走っていますから、これまた追い越しは
大変でした。

インドは世界でも有数の鉄道大国ですが、人口からしたら荷物の運送
量は膨大な数と感じます、TATAのトラックはタイヤのサイズが大
きくて かなりの積載は出来ると感じました。トラックは賑やかに飾り
たてて、色 鮮やかなカラーでペイントしてあります、インドの地図を
見ると分りますが 『V』の字型で左はアラビア海、右がベンガル湾に

面して中国などと比較したら、まだ地理的には良い条件が整っていま
す、沿岸部から内陸に 輸送が比較的容易だからで、沿岸部の鉄道から
の支線をトラックが 支えていると感じました。インドではだいぶ長
い間、国内産業保護の為にトラックなどは一部を除いて、輸入を禁止
していたからで、どこを向いてもTATAのトラックとなった様です。

運転席の後ろにベッドが付いた余り大きなトラックでは有りませんが、
長距離トラックと感じます、荷物満載でシートを被せて隊列を組んで
走っていく様は、インドの経済を支える足と感じました。国道の片隅
に駐車して、インドチャイを飲んでいる運転手や、見るとサンダル
履きで丸いアルミの弁当から手で何か食べているのを見ると、トラッ
ク.ストップが極端に少ないインドでは、道端の光景でした。

それと田舎の町を通過する時に、修理しているトラックは道端の空き
地で 道路にはみ出して修理していましたが、どこにも修理工場など
は無かった のは驚きでした。たまに粗末な椰子の葉をかけた小屋が
目に付きました。

田舎の道で単機筒のジーゼルエンジンを載せた耕運機より一回り大き
な 簡易トラックを沢山見ました、剥き出しの運転席で、ポンポンと
エンジンを 響かせて走る様は、昔、終戦後、一時日本でも見た風景
と思い出しました。

次回も同じく、インドの車事情に付いて書きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム