2015年4月4日土曜日

私の還暦過去帳(570)

肥満と飲料水の関係?

人生50年という言葉は、織田信長の時代の話でした。
その当時は60歳過ぎれば長寿と言われ、88歳の
米寿ともなれば、大きなお祝いをしたとか記録にあり
ます。
それから幾百年して、日本人男性の寿命は80歳
以下です。平均したら78歳ていどですが、医療や
環境、食生活などを総合すると、時代は様変わりし
ているのに、寿命は対して延びてはいないと感じます。
アメリカも肥満の人口が増えすぎたとか騒いでいます
が、お隣のメキシコが肥満大国のお株を奪うという
事になったようですが、それにしても、メキシコ政府
が行政命令で砂糖を大量に含む炭酸飲料水の宣伝
販売を規制することまで行くことは、かなり社会的に
医療保障や社会保障の兼ね合いから影響が大きい
と感じます。
アメリカでは宅配ピザなどを注文すると、サービスで
ソフトドリンクの1リッタボトルが無料で付くなどと、
商魂たくましいサービスが付いてくることがあります。

昔ですが中米からの移民家族が、何かあるとコカ・
コーラーを飲み、食事の時にも必ずテーブルに置い
てあり、水代わりにがぶ飲みしているのを知ってい
ますが、貧しかった移民前の生活では、清涼飲料
水などは買うことも無理な環境で育って、アメリカに
来て2リッタ入りが1ドルなどの値段で買えれば、
急に心豊かになったつもりで何も考えずに飲み始め
て居たようでした。
それもアメリカで見ているヒスパニック系のテレビは、
じゃんじゃんとアメリカの清涼飲料水の宣伝をしてい
るので、彼等のファミリーも、アメリカ生活の一部の
ように感じて、飲み物の悪害なども考えずに飲んで
豊かになった気分でいたと感じますが、カリフォル
ニア州の学校では、清涼飲料水の自動販売機を置
かない様になり、それも肥満対策の一環として決め
られた様ですが、子供達が学校で教えられた教育
で、健康対策のイロハを子から親が学び、教育さ
れて大きな意識改革がなされたと感じます。
それにしても子供の教育は大切だと思います。

私がアルゼンチンのサルタ州の田舎で農業をしてい
た50年も昔の時代もアメリカの清涼飲料会社の
宣伝と販売はかなりのものがありました。
しかし、田舎の現地人やインジオ達にしてみれば
高価な飲み物でした。普通は安物のワインなどを、
詰め替えの1リッタのソーダー瓶を買い、それで薄
めて割って飲んでいました。
今でも思い出しますが、馬車の荷台に10本入り
のソーダー瓶を入れた箱を荷馬車が、各戸に配達
していた様子を覚えています。
殆どが零細な個人企業の商店でしたが、配達され
たソーダー瓶は冷蔵庫で冷やされ、使う時は最初は
誰もが習慣の様に、台所のシンクにジャー!と一吹
してからソーダー水を使っていました。
ワインを入れてグラスに、並々と満たした冷えたソ
ーダー水入れ、食事の前にチーズやオリーブなどを
つまみながら飲むのも良いものでした。
アメリカのサンタバーバラの娘の家を訪ねた時に、
イタリアレストランで、お隣のテーブルで同じワインの
ソーダー水割を飲んでいたので、私も注文して久し
ぶりに飲みましたが、飲みながら昔の遠い思い出を
かみ締めていました。

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