2014年8月8日金曜日

私の還暦過去帳(548)



第2話、アメリカ歯医者のぼったくり、

私の歯が健康なので余り問題も無く過ごしていますが、ある日
ワイフが『せっかく歯の保険料を払っているのだから、どこか別
の歯医者を探して歯のクリニングだけでも行ったら・・』と
来ました。
そこで調べたら最近移転開業して、近所に歯科医を開業した日系
人が居る事が分りました。
私とワイフの固定観念で、『ホー!これは珍しい事だ、日系人の
新規開業は滅多にこの辺りでは無いから・・』と考えて、調べて
見ましたら、ほどほどのコメントが書いてあり、日系三世だと言う
事も分りました。
そこで試しに予約を入れると、予約が簡単に直ぐに取れました。
そこで近所ですから、ふと考えたのですが、昔にそこの辺りに1軒
歯科医が開業していたと思い、出かけると私の予想が当たりでした。

おそらく引退したか、亡くなったかで、少しばかり閉めていた歯科
医の病院でしたが改装工事で、中はかなり雑多に散らばっている感
じでしたが、中はかなり古色まみれの古い器具が並んで、半世紀も
昔の骨董的な歯科医の椅子も残っていました。

受付に新規患者の登録もして受付けのおばさんと話すと、フイリッ
ピン系だと感じました。待合室に居た患者もその様な感じの人で、
受付のおばさんとタガログ語で話していました。
私は日系の医者だと言う事で、かなり頭から信用していたので、何か
不安な感じが湧いて来ました。

ひょっとすると、前の歯医者がフイリッピン系でその患者を引き継
いだかと感じていましたが、前にインターネットの書き込み欄では
間違いなく日系の名前で、経歴も少し書いてありましたので、日系人
と信じていました。
我々にはその程度の思いしかありませんが、昔の一世や二世達が教
えてくれた事がありますが、三世となり日本語も話せない世代は、
白人と同じ感覚しか無いからと注意を受けていました。

確かに診察が始まると、まるで前回の韓国系の歯医者とまったく変わ
りません、痩せて貧相でしたので、何か感じまで貧相な物言いでした。

その歯医者も、半分ずつ2回に分けてクリニングをするという事で、
何か歯にレントゲン撮影の結果が悪く出ていると言う事で、その注射
が2回、一回50ドルと言う事で、貴方の歯が少し汚れていると言う
事で、歯のクリニングが250ドルとか言います。
これには私も驚いてしまい、口をあんぐり開けてびっくりしていました。

診察室には助手もいなく、全部医者だけで診察をこなしているので、そ
の鈍い事にはうんざりでした。それにしてもまだ引越し中で、週に3回
しか開業出来ないという事でしたが、中の診察室はプラスチックの覆い
のカバーをして半分工事しながらの診察ですから、まったくこれが診察
室かと感じていました。

日系の名前に騙された感じの歯医者でしたが、昔の一世達の話していた
事が本当だったと感じていました。
一応診察が済むまでじっくりと観察していましたが、態度も貧相な感じ
で、それが直に感じるくらい、セコセコとした感じを受けていました。
昔の古い歯科医療器械が残り、改修工事を終わったら新品を入れると
話なしていましたが、それにしても期待外れでした。

良くこんな歯医者が開業できると感じていましたが、診察カルテの棚に
沢山、患者達のカルテが並んでいたのを見て、前の歯科医から引き継い
だ事が分りました。

帰りに次の予約カードを出すから少し待ってくれと言いますので、事務
のおばさんに、もう来ないから要らないと言うと、何かその顔には、
貴方も来ないのかー!と言う事が書いてある感じでした。

それにしてもアメリカでは歯医者選びは難しいと感じます。
でも会って、見て、話してみなければ分らないと思いますので、また暇が
あれば探して予約を入れて、私の医者選びの選考会を開くつもりでいます
が、先日、娘から子供の学校送り迎えで、愛犬のチワワの歯が老齢で悪く、
犬の歯医者で2本抜歯するので連れて行く様に頼まれましたが、その値段
が人間様と同じ、800ドルもするとか言うので、これまた驚いていま
した。お犬様ですが、家族同様に生活しているので致し方ありません。

アメリカも世知辛い世の中だと、つくずく感じました。

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