2014年8月4日月曜日

私の還暦過去帳(547)

 
アメリカ歯医者のぼったくり、

アメリカに住んで40年近い間に、何度か歯医者に世話になりま
したが、かれこれ35年近くは、台湾から移住してきた歯医者で
した。彼は長く私達家族の保険医者として。歯の手入れと治療を
してくれました。

周りの東洋系の知り合いも大勢の人が彼が開業していた歯科医院
に診察に来ていましたので、よく歯科医の話などがあれば、貴方
も通っているのかと言うぐらいでした。

それが残念な事に、65歳の政府老齢健康保険になると、歯医者
の保険系列が違い、そこの診察が出来なくなりました。
保険無しで勿論の事に予約して診察は幾らでも出来ますが、少し
重要な、治療となれば保険無しですと、倍の支払いになります。
 
と言う事が私の歯医者のトラブルの原点となりました。
まずは保険が利く歯医者の選定です。
保険会社からのガイドブックを見ながら、良さそうな、近くの歯
医者で、他の患者のコメントなどの書き込みなどを参考にして、
まずは電話して、新たに新規の保険適用の患者を取るか聞きます。
 
最初はアジア系で、経験が余り無いのですが、東洋系だったら、
まず大きく期待から外れると言う事は無いと考えて、診察に予約
を入れて行きましたが、中国系かと感じていましたが、診察に行
くと、私の期待に反して中国系ではなく、韓国系でした。
 
歯科医の受付は全部、ヒスパニックで、がらの悪い感じの若い女性
がいました。そして話し出すと生意気で、まずは最初はこのくらい
の初診料と診察代が必要と話して来ました。
まずは出鼻から、金・金と言う事で、保険など何も関係ない感じで
したが、二名ばかり居た助手の若い女性もヒスパニックで、見回す
と待合室に並んでいる患者の全部がヒスパニック系でした。
 
これは間違った歯医者を選択したと後悔いたしましたが、予約して
いたので、直ぐに呼ばれて椅子に座り、出て来た韓国系の歯医者に
今日は歯のクリニングに来たと言うと、訛りの酷い英語で、当院で
は初診の患者は、まずこれだけの診察をしなければクリニングは
出来ないという話でした。
それも片方ずつ、半分だけで、歯の保険がカバーする無料の診察と
クリニングは2回だけですから、私が長年通っていた歯医者の所と
まったく違う診察でした。1回の全部の歯のクリニングで保険対象
が全部消えて行きます。
歯は年に2回、6ヶ月おきにクリニングすれば歯石も溜まらず、健
康で丈夫な歯を保つ事が出来ると聞かされていましたので、後の
半分は一回125ドルとかで、2回も診察を受ければ250ドルも
余分な金を歯のクリニング出さなければなりません。
 
それではと椅子に座って待っていた私は、患者の診察も隣で、掛け持
ちで助手の女性2名と交互に別の患者を見ていたので、これはとー!
韓国系の医者に、これでは保険など何も意味が無いからと言うと、
立ち上がり、ひざ掛けやその他の物を退かして、貴方の診察は辞退
するからと言うと、さっさと受付に行くと『二度と来ないから私の
ファイルは破棄しておいて・・』と言うと出口に歩き出すと、受付
のヒスパニックの女性が追い駆けて来て、『あんたの歯は直ぐに
ボロボロに傷むから・・』とか言いますので、『そんなことは貴方
が心配する事では無いよ・・』と言うと、スタスタと出口を後にしま
したが、韓国系の医者が白衣のまま出て来たので、『昔からの歯医者
に保険無しで行っても、一回75ドルで、全部の歯のクリニングをし
てくれるから何も心配ない・・・』と言い捨てて出て来ました。
 
最後に振り返ってみると、マスクを外した医者が目を丸くして、私を
見詰めて居たのを覚えています。
それにしてもアメリカの歯医者は儲かるものだと思います。
私が引退前の不動産管理の仕事で、売り出された邸宅の管理を登記が
全部済むまで預かっていた事がありますが、そこのオーナーが話して
居た事を思い出します。
『この父が所有していた500坪も敷地がある邸宅の販売で、買い入れ
申し込みの三名が全部歯医者だった』と驚いていました。
その邸宅は場所もよく、高級住宅街で滅多に売りに出る物件が少ない所
で、内部の装飾には貴重なマホガニーの材木が使われ、全部住宅は今
では滅多に使われない、全部がレッドウッドの杉材で、特注文住宅で
した。
結局は三人の歯医者達の競争入札でしたが、売値より少しばかり高く、
現金でオファーした歯医者が落とした様でした。
オーナーの息子はこんな広い敷地と、邸宅は私には必要ないが、それに
してもアメリカの歯医者は何を考えて、ミリオンダラーもする邸宅に
固守するのか、金を儲けてそのシンボルとして、手に入れるのかも知れ
ないと話していたことを覚えています。

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