2014年8月15日金曜日

私の還暦過去帳(551)

 
日本がアメリカ政府に出した69年前の抗議文、
 
1945年8月6日、広島に原爆が投下されて、4日後に
時の日本政府(鈴木貫太郎内閣)がアメリカ政府に対して、
中立国、スイス政府経由で広島原爆に対して抗議文を発信
した事が記録されている。

これに対してアメリカ政府は全く日本政府の抗議文を黙殺した。

この抗議文は歴史的な文章として、日本国民と世界中に知ら
されて良いと感じる抗議電文である。
(抗議電文はカタカナ書きで、句読点が無い)
抗議電文は長文なので、以下は肝心な要点を記する。

(前略)
そもそも交戦者は害敵手段に無制限の権利を有するものではないこと、
および、不必要な苦痛を与えるような兵器、投射物その他の物質を使用
するべかざることは、戦時国際法の根本原理であって、それぞれ陸戦の
法規慣例に関する条約付属書、陸戦の法規慣例に関する規則第22条、
および第23条(ホ)号に明定されているところである。

米国政府は今次世界の戦乱勃発以来、再三にわたり毒ガスないし、
その他の非人道的な戦争方法の使用は文明社会の興論によって不法とされ
て居るとして、相手国がこれを使用せざる限り使用することはなかるべき
旨、声明しているが、米国が今回使用した本件爆弾は、その性能の無差別
かつ残虐性において、従来かかる性能を有するが故に使用を禁止されて
いる毒ガスその他の兵器をはるかに凌駕している。
(中略)
『帝国政府は厳に自らの名において且つまた、全人類および文明のの名に
おいて、米国政府を糾弾すると共に、即時掛かる非人道的兵器の使用を
放棄すべきことを厳重に要求する。』
アメリカ政府に対しての抗議電文はこう結んでる。

私は考えるが、戦争と言う戦い、紛争と言う戦いは敵も味方も無い・・・、
『この世に憎い物を殺せ、抹殺せよ、皆殺しにする、』という観念しか持
たない人間性欠如の人間、同じ地球の共同体の仲間達は何と言う愚かな
動物かと言う事を反省しなければ、人種、宗教、国家感、資源、領土とい
う些細な事で戦いという犠牲の生贄を求める。何と言う人類か!

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