2011年7月9日土曜日

私の還暦過去帳(8)

私もだんだんと歳を重ねると、思い出す事が沢山出てきます。

1976年でした、アルゼンチンとブラジルを訪問するので
二ヶ月ほど旅をしていました。
行き道でした。ペルーのリマの飛行場を飛び立ちまして、最終
到着のサンパウロに着く予定が夜中でした。

リマの飛行場を飛び立ったのは夕方で、かなりの明るさに
夕日を浴びて飛び立ったのを覚えています。

しばらく飛んで、アンデスの山頂の雪を被った山々の頂きを
見ながらその夕日で輝きの赤ね色に染まった山肌を見て、
その下のアマゾンの緑濃いい輝きの中に細く、くねくねと曲がって
流れて居る河の水面もかすかに色ずいて、赤き絵の具を混ぜている
錯覚を覚えました。

その10キロもの上空から眺める展望は、この世のものとは
思われない天地創造の時代を彷彿させる、想像の世界で
心の画像にしっかりと写していました。

かなり離れた地平線のかなたは、どす黒く墨を流した様に
染め上げて、その中に雷鳴が飛び散る様は、息を呑む感じで
緑の群生の木々がまるで空高い上空から見ると、
まったく緑の濃いい絨毯を見ている感じでした。

黒くびっしりと地平線を埋めた黒雲は,その切れ間に、
光輝く光帯の細かな幾筋の五月雨のごとく細かな光の糸を
垂らして、神々がその光の筋に照らされて天上から降りて来る
のではないかと想うのでありました。

天地創造の世界がこの様な世界ではないかとふと~!
感じまして、何か涙が込み上げて来た不思議な感じでした。

今でも時々、Matsui Keikoの癒しの音楽を
かけて、ゆったりとソフワーに身を沈めて、目を瞑りーー、
心のページを開いていくと、今でもその景色が音もなく
神々の世界の光景のごとく現れて来ます。

景色の中で自由に飛び回りながら、自分が空中を鳥の様になって
いっしか飛び回っている幸せを見る事が有ります。

心のアルバムにしまっていますので、いつの日か私の命が
消えるとき、同時にこの景色も消え果てると思います。

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